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当社が申込書を提出する際に、留意するポイントとは⁉ ~その2~

今回は、以前のこちらの続きです。

物件の仕入れを行うことは、仕入れ担当者の最大ミッションです。
当然会社としても、仕入れの物件数を促進することは、業績に反映されるので、仕入れ担当者と会社の利害は一致しています。

しかし、その利害内容は、完全一致ではありません。

仕入れ担当者は、何年もそのエリア、その不動産業者様に通い続け、「街」「駅」「物件」を熟知し、シクシクと不動産業者の方と関係を構築し、やっと手にした「念願の物件情報」であり、是が非でも契約したい気持ちになります。

仕入れ担当者は、当社独自のデータや設備スペックなどを、総合的に判断した上で、不動産業者様に提出する「物件申込書」の捺印申請を、上席者に打診します。

ここで決済されれば、契約への第一歩となりますが、そう簡単にはいきません。。。
判を押す上席者が、大きな壁となって立ちはだかります(笑)

では、なぜ?上席者は「申込書の捺印」に待ったをかけるのか?
そこには、明確な根拠があります。

当社は、出店者様にお貸しするために、物件をお借りすることが前提なので、
出店者様が魅力を感じない物件」を借りること=リスク(不良在庫)を抱えることとなります。

そのため、「リスクを回避する立場の上席者」と「是が非でも物件を借りたい営業」との間に、「熾烈な攻防」が、日々繰り広げられています。

例えば、、、
 

上席者… 裏通りで視認性もイマイチだが、需要がないんじゃないの?
営 業… メイン通りに比べると人通りが少ないのは否めません。しかし昼時や夕方は、混み合うメイン通りを避ける方の抜け道となっており、人通りは十分にあります。
また、メイン通りの店舗の賃料が35万円に対して、この物件は26万。同じ裏通りには、他に28万と30万の物件もありますが、募集して2ヶ月以内に決まっているので、この物件にも必ず需要はあります。
 
上席者… ガス容量が少なすぎる。。汎用性がないんじゃないか?
営 業… 問題ありません。今まではカフェだったのでガスは6号でしたが、ガス会社に確認したところ「ガス管が太く16号まで容量アップ」が可能とのことです。
重飲食にも充分対応できます。
 
上席者… 上階や周辺は住居だが、臭いや煙のクレームが出た場合の対処方法は?
営 業… 近くにラーメン店が営業中で、そこを管理する不動産業者の方に話を聞きましたが、今までクレームは特に出ていないそうです。
また、屋上までダクトを挙げられるルートも確認しており、万が一クレームが出たとしても対応できる余地があります。


申込書に捺印を押す上席者は、仕入れ業務に10年以上携わってきている「店舗物件のスーパーエキスパート」なので、借りるためポイントを、非常に細かく、執拗に、質問を重ねます。
それに答えられなかった営業が、すごすごと席に戻っていくことも日常茶飯事です。

上席者からの「問いかけ」に答えられないということは、つまり、営業の物件・周辺環境の把握が「その程度だった」ということです。
ひとつとして同じものがない店舗物件は、1件1件それぞれ「正確に」「詳細に」把握していなければならず、一つでも不明点がある状態では、「借りるプロ」として「申込書」を出すことはできません。

そのため、上席者は仕入れ担当者に対して「様々な質問を投げかけること」で、「物件・周辺環境を完全に、抜け漏れなく掌握しているのか?」を確認し、「客観的・数値的根拠」を示させ、その内容を吟味し、納得できるものでなければ、印鑑を押すことをしないのです。

申込書を提出するという事は、本気で「借ります!」という意思表示であり、大切な書類です。

常時70件前後、物件の申込書を提出していますが、全ての物件において一切の手を抜かず、徹底的な精査を行っており、ここにも当社拘りの「科学」があります。

 

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