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2021年上半期にSNSで話題になった料理ワードは?アイランド(株)が調査

2021.06.14

アイランド株式会社が運営する食からはじまるライフスタイル提案サービス「フーディストサービス」は、2021年上半期にブログやInstagram、TwitterなどのSNSで話題になった料理関連のワードを基にユーザーアンケートを実施し、「2021年上半期のトレンド料理ワード大賞」を発表した。
以下プレスリリースより抜粋。

 

2021年上半期SNSで話題になった料理ワードは「マリトッツォ」!
また2021年下半期の注目料理関連トピックスは?



<選定方法について>
本発表は、2020年12月1日~2021年4月30日までを対象期間として、フーディストサービスが運営する「レシピブログ(ブログ)」、「フーディーテーブル(Instagram)」、「スグレピ(Twitter)」の各編集部が、検索数や投稿数などを基に2021年上半期に注目された料理関連ワードを選出。各サービスに参加するユーザーを対象に2021年上半期の料理トレンドを振り返るアンケートを実施し、その上位の結果から決定したものです。

 

<2021年上半期のトレンド料理ワード大賞 総括 フーディストサービスリーダー 久永千恵>
​コロナ禍での生活が1年以上となり、新しいライフスタイルにも慣れてきた私たちですが、料理・食への向き合い方は2021年上半期、どのように変化したでしょうか。今回の結果からは大きく分けて「ビジュアルを楽しむエンタメ性」と「圧倒的に手間を省く簡略化」の2つの傾向が見えてきます。

 

大賞に輝いた「マリトッツォ」をはじめ「折りたたみキンパ」「キューブサンド」は作る工程の楽しさや心が弾むような見た目が特徴で大きな反響を得ました。パン、おにぎり、サンドイッチをアレンジしたものは、見た目から作り方がイメージしやすいので、「SNSで見つける」→「真似をして作ってみる」→「作ったものをSNSに投稿する」という流れになりやすいこともトレンド化した要因のひとつではないでしょうか。

 

一方「〇〇しないレシピ」や「レンチン完結」「冷凍うどん」はコロナ禍で自炊の機会が増えたことで、時短で手軽なものを求めている人々の欲求が表れています。後者は2020年から続くトレンドですが、前者には制限された暮らしの中で料理・食を楽しもうとする前向きさが感じられます。

 

大賞:マリトッツォ

大賞は、イタリア・ローマ生まれの伝統的なスイーツ「マリトッツォ」。ベーカリー商品の人気を追うように手作り派が登場し、市販のパンを使っても近いものが作れるというハードルの低さから投稿が増えて一気に認知が広まりました。フーディーテーブルでの紹介記事や公式Instagramでのリポストをきっかけに知った人も多く、2021年6月現在Instagram上の「#マリトッツォ」投稿数は8万件以上にのぼります。

<ユーザーコメント>
・インスタで見ない日はないほどたくさんのお店や、個人の方でマリトッツォの写真を載せている
・見た目が好き、背徳的な生クリームたっぷりなのを食べたくなります。市販のミニパンでもそれっぽくできるところがいいです
・元々のシンプルなものからどんどんアレンジされて、フルーツをくっつけたりあんこを挟んでみたりキャラクターの顔になってたりとどんどん進化してるのがすごいと思います

 

2位:低温調理器
低温で時間をかけて加熱ができる調理器のことでBONIQ、ANOVA、貝印など様々なメーカーから製品が販売されており、ここ数年話題になっています。放っておくだけでローストビーフやステーキ、サラダチキンが本格的においしく作れると料理好きの間で支持を集め、レシピブログの検索数も昨対比で4倍以上の伸びに。おうち時間の増加に伴い調理家電へのニーズが高まっているようです。

 

3位:折りたたみキンパ/四角キンパ

「折りたたみキンパ」は、韓国風海苔巻き「キンパ」を裏技的に作ったもの。切り込みを入れた海苔にごはんと具を置いて、パタパタと畳んでいくだけという手軽さと楽しさで注目を集めました。複数枚の写真や動画で工程を見せる投稿が多く、仕上がりと作り方がセットで伝わることから実際にトライする人が続出中。今後もさらに投稿数が増えそうです。フーディーテーブルでの紹介記事は、公開から2ヶ月以上経ってもPVを伸ばしています。

<ユーザーコメント>
・作ってみましたが、出来上がりをイメージして作る工程が楽しい
・おにぎらずよりも具が包みやすくて海苔の偏りもなくていいなと思って注目したので選びました
・これ考えた人天才!作りやすくて見た目も良くて組み合わせが無限で美味しい

 

4位:〇〇しないレシピ
フーディストサービスで実施したアンケート調査では、コロナ禍の2020年以降、64%が「自宅で料理をする機会が増えた」と回答、増えた料理の傾向として「短時間での料理」が1位に。そんななか、「計量しない、火を使わない、包丁を使わない、余らせない」等、調理のひと手間を手軽にするレシピアイデアが、TwitterをはじめとしたSNSでも人気となりました。

 

5位:レンチン完結
ソースだけでなくパスタの麺も電子レンジで茹で、全行程がレンジのみで完結してしまう「レンチンパスタ」をはじめ、メインから副菜まで、これまで鍋やフライパンで行っていた「ゆでる」「蒸す」などの調理工程を電子レンジのみで終えてしまうレシピ。ステイホームでの時短料理ニーズと合致し、Twitterを中心に大きな支持を集めました。

 

6位:脂質制限

脂質制限は、健康志向の高まりで糖質制限と共に近年注目されており、各自の体質にあう方法を選択するのが効果的と言われています。在宅時間の増加による運動不足やストレスで“コロナ太り”に悩む人が増えていることも影響していそうです。2020年トレンド料理ワード大賞に続いてのランクインとなり検索数も2倍以上の伸びとなりました。

<ユーザーコメント>
・コロナ禍で多くの人が健康志向が強くなったとおもいます
・運動不足による健康維持のための脂質制限が大きな課題になったから

 

7位:冷凍うどん
長期保存ができ、調理も簡単な冷凍うどんは、ステイホームでの時短ランチニーズともマッチ。最近では電子レンジ調理のみの時短うどんや洋風、中華風など様々なアレンジレシピが広がっています。なかでも「フーディストアワード2020」で総合グランプリに輝いた料理コラムニスト・山本ゆりさんの冷凍うどんレシピはTwitterで毎回万単位の「いいね」を獲得する人気投稿になりました。

 

8位:キューブサンド

Instagram上で安定的に人気のあるフルーツサンドがさらに進化した「キューブサンド」。ころんとした立方体のかわいさ×フルーツの断面を活かした華やかさというフォトジェニックなビジュアルで、SNSユーザーの心を掴みました。いちご使ったものが特に人気で、いちごが出回る冬~春にかけて特に投稿数を伸ばしました。フーディーテーブルでの紹介記事では、平均的なPVの10倍以上のアクセスを記録しました。

<ユーザーコメント>
・アイデア次第で色々なアレンジができるのも魅力
・いろんな果物で作られているのをよく見かけたし、私も作ってみましたが、切るときのワクワク感が楽しいです
・SNSなどで見て自分も作ってみたくなって作ったり、おうち時間が多かったためお料理を楽しむにも良いなと思い選びました

 

9位:ハリッサ

唐辛子をベースに、パプリカ、にんにく、クミン、コリアンダーなどを加えて作られた地中海生まれの万能調味料。昨年の夏くらいからSNSでブームが再燃し、カルディで取り扱う商品が一時品薄になるほど話題に。ピリ辛でスパイシーな風味がどんな料理にも合い、ディップにしたり炒め物や煮込み料理など様々なレシピに活用ができます。ハリッサ自体を手作りする人も多く検索数も昨対で6倍の伸びをみせました。

<ユーザーコメント>
・外食しにくい環境が続くことでいままでであれば専門店の味だったエスニックを自宅で試す機会も増えたから
・スパイスを加えると飽き飽きしていたおうちごはんがすぐにお店のようなご飯になるので、この一年ずいぶんと助けられました
・辛くて旨味もあってポイント使いだけでなく調味料として使い勝手がいいので

 

10位:ウールロールパン/ウールロールブレッド

やや冬向きの名前に反して、寒さが徐々にやわらぐ2-3月頃から注目されはじめました。表面になる部分の生地に切り込みを入れて毛糸玉風に仕上げる成形が要なのでアレンジ幅は狭めですが、抹茶などで生地自体の風味を変えたり、真ん中に具を入れるなどの変化球も徐々に増えています。2021年6月現在のInstagram投稿数は「ウールロールパン」と「ウールロールブレッド」の合計で約4300件です。

<ユーザーコメント>
・パン作り好きな方々の投稿で良く見かけるため選びました
・SNSで使っている方を多数見かけたため
・見た目がインパクトあり美味しそうに見えた。今までにない形で目を引いた

 

<フーディストサービスが注目する2021年下半期の料理関連トピックス>

・おうちで外食&旅気分!ますます過熱する台湾グルメ
・プレミアムを楽しむ!ちょいリッチな消費スタイル
・おいしいのは当たり前!多様化する健康志向

 

コロナ禍での生活が1年以上となり、外出自粛による巣ごもり需要も落ち着きを見せ始めている2021年上半期。ワクチン接種がようやく始まり、少しずつ前向きなムードが漂いはじめてはいるものの、まだ予断は許さない状況もあり今年いっぱいはこの生活は続くものと予想されます。各社からは生活様式の変化を緻密にとらえた革新的な製品やサービスが続々と展開されています。制限された今の生活から次なる日常に向けて、より豊かに、より健康的に、よりサステナブルに過ごしていくことを意識したキーワードが注目を浴びそうです。

 

おうちで外食&旅気分!ますます過熱する台湾グルメ
コロナ禍で苦境に立たされる飲食店も多い中、テイクアウトやデリバリー、通販などの新形態を柔軟に取り入れている企業は好調に伸ばしています。その中で今後、注目したいのが「台湾グルメ」です。台湾カステラ、鶏排(ジーパイ)など既にSNS上でも話題になっていますが、このような状況下でも豆花(トウファ)や鹹豆漿(シェントゥジャン)、魯肉飯(ルーローファン)などの専門店が登場し、コンビニでも関連商品が発売され人気となっています。フーディストからの注目度も高く気軽に台湾旅行気分を味わえるフードとして引き続き支持を集めそうです。

 

プレミアムを楽しむ!ちょいリッチな消費スタイル
在宅時間が増えたことで引き続き調理家電の売り上げが好調です。今年のトレンド料理ワード大賞でも低温調理器がランクインしていますが、最近は高級家電も人気でパナソニックの「オーブントースタービストロ」は前モデルの2倍の伸び(※)になっています。またコンビニのファミリーマートでは贅沢な具材を使った「ごちむすび」が販売累計4000万個の大ヒットに。通常より倍近い値段はするものの、見た目のインパクトや食べ応えで消費者の心をつかんでいます。コロナ禍で外食の機会が減った分、少しだけリッチな気分を味わいたいというニーズはまだ続きそうです。
※出典:MarkeZine
※出典:日経XTREND

 

おいしいのは当たり前!多様化する健康志向
高たんぱく低糖質」というワードも定番になってきたほど、健康志向はより細分化され多彩な展開が必要とされています。ビールやカップ麺など各社から糖質ゼロ、高たんぱくを意識した商品が発売されていますが、外食しづらい期間が長期化する中で飽きのこないおいしさを求めるようになっています。またフーディストから注目度が高いのが「オートミール」。美容やダイエットに良い食品としてSNSで注目を集めており関連書籍も多数出版されています。欧米では朝食の定番メニューですが、チャーハンやお好み焼きなどのアレンジレシピも豊富で、今後取り入れる人が増えてきそうです。

 

■2021年料理トレンドを振り返るアンケート概要
調査方法     :フーディストサービス(レシピブログ・フーディーテーブル・スグレピ)にてユーザーアンケートを実施
回答者詳細    :10代~60代以上の男女/有効回答:504名
アンケート実施期間:2021年5月20日~5月27日正午

・公式note「フーディスト トレンドラボ

 

プレスリリースはこちら



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