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消費者の自粛期間は徐々に短く?2月の飲食店売上動向

2022.03.17

クラウド型モバイルPOSレジの「POS+(ポスタス)」を提供するポスタス株式会社は、2022年2月度の飲食店売上動向についてPOSデータを基に集計し、結果をとりまとめて発表した。以下調査結果より抜粋

 

長期化するコロナ禍で消費者の自粛への意識が変化?
以前に比べ、消費者の自粛期間は短縮傾向に

 

【目次】
集計1:飲食店 売上・客数月次推移 前年対比
集計2:飲食店 売上週次推移 前年対比
集計3:飲食店 業種別・ジャンル別売上月次推移 前年対比

 

【集計1概要】
集計内容:飲食店 売上・客数月次推移 前年対比
集計対象:「POS+」のPOSレジを導入している飲食店
集計期間:
<2021年売上>2021年2月1日~2021年12月31日(2020年2月1日~2020年12月31日)
<2022年売上>2022年1月1日~2022年2月28日(2021年1月1日~2021年2月28日)
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計

 

【集計1サマリ】
2月度の全体売上は前年対比89.0%で、コロナ影響前の45%程度

2月度の全体売上は、前年対比89.0%で10月以来4か月ぶりに前年を下回った。2021年2月は、2回目の緊急事態宣言期間で、前年対比49.8%であったため、本年の売上は2020年(コロナ影響前)の45%程度である。

全体客数は前年対比84.7%で、売上と同様前年を下回った。2021年2月は、前年対比55.1%であったため、本年の客数は2020年(コロナ影響前)の47%程度である。

12月・1月に比べて、売上・客数の回復率の差が縮まっている。

飲食店 売上月次推移 前年対比

飲食店 客数月次推移 前年対比

 

【集計2概要】
集計内容:飲食店 売上週次推移 前年対比
集計対象:「POS+」のPOSレジを導入している飲食店
集計期間:
<2021年売上>2021年3月1日~2022年1月2日(2020年3月2日~2021年1月3日)
<2022年売上>2022年1月3日~2022年2月27日(2021年1月4日~2021年2月28日)
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計

 

【集計2サマリ】
まん延防止措置から1か月で売上が横ばいに、以前に比べ消費者の自粛期間は短縮傾向

週次推移で見ると、まん延防止等重点措置適用から1か月で売上が下げ止まり、推移が横ばいになっている。3・4回目の緊急事態宣言の時は、売上が下げ止まるまで1.5か月程度掛かっていたことから、以前に比べると消費者の自粛期間は徐々に短くなっているようだ。

全国的にまん延防止等重点措置が適用されていたため、 2月は関東・近畿地方の都市圏を除く、全てのエリアで全体平均を下回った。特に、措置が先行していた中国地方は、1月末から前年対比60%台の厳しい推移であったが、2/20に島根県、山口県が解除されたことで、翌週には10ポイントほど盛り返している。一方、関東・近畿地方の都市圏は全体平均を上回る売上で推移しており、長期化するコロナ禍で消費者の自粛への意識が変化している様子が窺える。

飲食店 売上週次推移 前年対比

参考:エリア別 売上週次推移 前年対比

 

【集計3概要】
集計内容:飲食店 業種別・ジャンル別売上月次推移 前年対比
集計対象:POS+のPOSレジを導入している飲食店の中で、以下の5業種・25ジャンルに分類される店舗
・「食事系」:カレー、そば・うどん、ラーメン、食堂・定食、レストラン
・「軽食」:カフェ・喫茶、ハンバーガー
・「専門料理」:焼肉、韓国料理、寿司、お好み焼き、鉄板料理、ステーキ・ハンバーグ、フランス料理、中華料理、海鮮料理、アジア・エスニック、イタリア料理、日本料理、しゃぶしゃぶ、その他西洋料理、沖縄料理
・「居酒屋」:和風居酒屋、洋風居酒屋
・「その他」:バー
集計期間:
<2021年売上>2021年2月1日~2021年12月31日(2020年2月1日~2021年12月31日)
<2022年売上>2022年1月1日~2022年2月28日(2021年1月1日~2021年2月28日)
集計手法:POSデータから該当期間の売上データを抽出して集計

 

【集計3サマリ】
2月は全ての業種で前年割れ、自粛期間でも特別な食事には外食を利用する傾向

業種別で見ると、2月は全ての業種で前年を下回った。

居酒屋業態が、まん延防止等重点措置による時短営業の影響で、前月から56ポイント減少している。

ジャンル別で見ると、沖縄料理、フランス料理、鉄板料理が前年対比100%を上回った。
沖縄料理は半数以上が沖縄県の店舗であるため、沖縄県の感染者数減少やまん延防止等重点措置解除の影響で売上が伸びたと考えられる。また、フランス料理と鉄板料理は以前から自粛期間中にも売上が落ちにくい傾向があることから、時間などの制限があったとしても、やはり特別な食事には外食を利用したいと考える消費者が多いようだ。

飲食店 業態別売上月次推移 前年対比

飲食店 ジャンル別売上(2月) 前年対比

 

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