活動・飲食ニュース
2022年上半期のトレンド料理ワード大賞
2022.06.20
大賞は「オートミール」!
2022年下半期の注目料理関連トピックスも発表
選定方法について
本発表は、2021年12月1日~2022年4月30日までを対象期間として、フーディストサービスが運営するメディア及びコミュニティ「レシピブログ(ブログ)」、「フーディーテーブル(Instagram)」、「スグレピ(Twitter)」の各編集部が、期間中の検索数や投稿数などを基に2022年上半期に注目された料理関連ワードを選出。各サービスに参加するユーザーを対象に2022年上半期の料理トレンドを振り返るアンケートを実施し、その上位の結果から決定したものです。
2022年上半期トレンド料理ワード大賞 総括 フーディストサービス統括リーダー 久永千恵
3月にまん延防止等重点措置が解除され、ようやく出口が見えてきた2022年上半期。自粛生活から脱却するべく新しい生活へ変化していく中、国内の料理や食への関心はどのような動きがあったのでしょうか。今回のアンケート結果から見えてきたのは「多様化する健康志向」と「アジアグルメの日常化」です。
2021年同企画の2位から大賞に輝いた「オートミール」は、今やおなじみのダイエット食材に。栄養価が高く幅広いアレンジができることで人気が上昇し、幅広い世代に認知され100億円規模の市場(※1)に拡大しています。「豆腐干」は低糖質で高タンパクな食材として注目を集めており、日本ではパスタや麺の代わりに使用されます。カルディや業務スーパーなどで入手しやすくなったことも支持された要因となりました。
また「麻薬たまご」はインパクトのあるネーミングと身近な食材で手軽に作れることで、SNS上で爆発的なヒットに。フーディストさんからも「実際に作ってみたらおいしかった」「試したらはまってしまいリピートしている」という声が多く届きました。以前は韓国料理店や専門店でしか見かけなかった「ヤンニョム」という味付けには新たな動きが。各社からヤンニョム味の商品やヤンニョムソースが次々と販売され、定番のチキンだけでなくちくわや厚揚げなどと合わせたアレンジレシピも生まれ、コチュジャンベースの甘辛味にはまる人が続出しています。
そして「大量消費レシピ」は、春に農水省が実施した牛乳の消費促進に起因したもの。過去に緊急事態宣言下で学校休校が発生した際も大量廃棄を懸念し、SNS上で牛乳を使用したレシピが数多くシェアされました。また、価格変動が激しい生鮮食品は安い時に多く購入し、無駄なく消費するといった人も増えており、SDGsや食品ロスへの高い意識が感じられます。
大賞:オートミール
オーツ麦(えん麦)を蒸してローラーでフレーク状にした食品。水と混ぜてレンチンする「米化」という新しい食べ方で市場が急拡大し、おにぎりなどにアレンジする人が急増。店頭でも様々なメーカーの商品が並んでいる。
<ユーザーコメント>
・スーパーに行ったら目につくところに必ずオートミールが売ってるし 本屋に行けばオートミールレシピの本が手に取りやすいところに置いてあり とにかく人気がうかがえれるから
・影響をうけて、オートミールお好み焼きや、オートミールハンバーグは今でも作っています
・料理にパン、スイーツと無限にレシピが広がり食べ方も沢山増えました
2位:麻薬たまご
保存容器に刻んだ長ねぎやにんにく、唐辛子などの調味料を入れ半熟卵を漬けた韓国発の味付け卵。おいしくて中毒性があるという意味から「麻薬」というネーミングに。過激なワードに配慮して「合法卵」「◎◎風味付け卵」などといったネーミングでも投稿されている。
<ユーザーコメント>
・YouTubeやInstagramで投稿を多数見て、実際に自分もそれが影響で作ったため
・卵という身近な素材で簡単に作ることができるので
・Mizukiさんのブログで初めて知り、早速マネして作ってみたところみごと息子達がドハマりしまして、しばらく作って冷蔵庫に常備状態でした
3位:ヤンニョム〇〇
韓国料理の「ヤンニョムチキン」が爆発的人気となった影響で、コチュジャンベースのヤンニョム味が大流行。ヤンニョム肉団子、ヤンニョムちくわなど、チキン以外のものにも使う人が増えている。各社から相次いで発売されているヤンニョム味のソースも人気。
<ユーザーコメント>
・お弁当のおかずにもぴったりなので人気なのもよくわかる
・最近は市販のソースがあって、より作りやすくなりました。チキンだけでなく、ヤンニョムソースに合う食材を見つけて調理するのも楽しいです
・ヤンニョムの甘辛い味が好きです。チキンだけではなくいろんな食材ともあいます
4位:大量消費レシピ
経済的にお得なだけでなく、豪快でボリュームのある料理や、作りおきにも使える大量消費レシピが注目を集めた。またTwitter上で大量廃棄の可能性がある食材を救おうという動きも見られた。
<ユーザーコメント>
・このコロナ禍で余剰野菜が多かったですが、普段使わない野菜の大量消費で無駄を省くという観点が良かったと思うから
・お買い得な野菜を買って、使い切りたい時に便利でした。農家さんの規格外野菜も無駄なく消費出来る
・フードロスに関心を持つ人が増えているし、食材を無駄にしないですむ大量料理はトレンドに合っていると思いました
5位:アラジントースター
アラジンから発売されている遠赤グラファイトを搭載したトースター。短時間かつ高温で一気に焼き上げ、外はカリッと中はもっちりとしたトーストを焼くことができ、スタイリッシュな色やデザインも人気になっている。
<ユーザーコメント>
・我が家でも愛用していて、トーストが美味しく焼ける他にも焼き芋も美味しく出来ます
・料理番組などでよく使われていて購入したいと思っているから
・実際にトースターを買って食べてみて、あまりの違いにびっくりしたからです
6位:姜葱醤(ジャンツォンジャン)
業務スーパーで人気の生姜とねぎ油が香る万能調味料。餃子などのつけダレや、炒め物、パスタの味付けなど和洋中どんな料理にも合わせやすいと2021年から話題に。テレビでも頻繁に紹介されSNS上でも多くのレシピが投稿されている。
<ユーザーコメント>
・これ1本で本格中華の炒め物が作れます!餃子も美味しい
・自分も購入して美味しくてリピしている
・業務スーパーで買って以来、リピし、自分で作るようにもなりました
7位:スイッチ一発!レシピ
炊飯器で一発!レンジで一発!など、調味料や全ての材料を入れてスイッチを押せば出来上がる簡単レシピ。炊飯器や電子レンジだけで完成するため、ほったらかし調理が可能。時間を有効に使え、安全で失敗なしのレシピが人気となっている。(※2)
<ユーザーコメント>
・時間がないときにスイッチ・オンしてタイマーかけておけばすぐにできるのが、ほんとに助かった
・スイッチ一発でほっておけばできるレシピは時短レシピの中でも世の中のニーズをとらえていると思う
・忙しいときや、長時間キッチンに立ちたくない暑い日に助かると思います
8位:豆腐干・豆腐皮・トーカンスー
豆腐に圧力をかけて脱水したもので中国及び台湾で広く使われている。低糖質で高たんぱくなヘルシー食材として日本でもヒットし、コンビニやスーパーの惣菜でも並び始め、注目が集まっている。
<ユーザーコメント>
・中華料理で出てきたときから関心があり、家で作れないかなとずっと探していました。昨今は近くのスーパーやカルディで買えるようになって重宝しています
・もともと好きで購入する事もあったのですが流行りのおかげで入手しやすくなった
・海外旅行にまだいけないので海外気分を手軽に味わえるため
9位:ノンフライ機能付きオーブン
油をほとんど使わずに揚げ物を調理することができる機能がついたオーブンで、ヘルシー志向の方から支持を得ている。コンベクションタイプと加熱水蒸気タイプがあり、レコルトやアイリスオーヤマなど各社から多彩な商品が発売されている。
<ユーザーコメント>
・カロリー面などから揚げ物を控えていたのですが、あげない唐揚げが簡単に作れると知り、なんて画期的なんだと感動したから。 面倒な油の始末もしなくて良いので嬉しいです
・Instagramをはじめ見る機会が多く、私自身も使用しています
・レコルトを愛用しています。からあげや、一人分のパイなど作って楽しんでいます
10位:別茹で不要
麺を別に茹でる手間を省き、フライパンひとつで麺を茹でながら味付けまで完成させる料理法。パスタだけでなく、春雨やマカロニなどを使った“別茹で不要”のレシピも人気を集めた。
<ユーザーコメント>
・手間を省き、汚れものや光熱費も抑えられ、まさに救世主
・今までにあまりしたことがなく目から鱗的なレシピで、麺類への根強い人気もありそうだと思ったから
フーディストサービスが注目する2022年下半期料理関連トピックス
1)日本人の主食!米食の見直し
2)第二のマリトッツオ?ヨーロッパの郷土菓子
3)まだまだ熱い!アジアングルメ
4)すき間を狙う!ニッチ系の調理家電
新型コロナウィルスの感染拡大から2年が過ぎ、各国がパンデミックからエンデミックへと移行しようとする中、人々の動きも活動的になり始めてきました。一方、ウクライナ危機や気候変動による世界的な物価上昇で需給の不均衡が発生しています。下半期は予測できない情勢の中、脱コロナに向けて柔軟かつ自由な視点で暮らしを楽しむことにマインドが動きそうです。
1)日本人の主食!米食の見直し
ウクライナ情勢の悪化や原産地の不作によりここ最近、食品の価格高騰が続いています。なかでも日本は小麦の需要の8割を輸入に頼っており、食品自給率の低さが再認識されました。そこで改めて見直されているのが「米」。特に粉末状の米粉は小麦粉の代わりにパスタやパン、お菓子作りに代用ができます。フーディストからも「米粉を使った様々な商品やレシピが出てきそう」「グルテンフリーなので身体にも嬉しい」などの声があがっていました。
2)第二のマリトッツオ?ヨーロッパの郷土菓子
昨年、大ブームとなったイタリア生まれの「マリトッツォ」。それに続けとばかりにイタリアやフランスの郷土菓子に注目が集まっています。カリッとした生地にリコッタチーズを詰めた「カンノーロ(カンノーリ)」やリコッタチーズが入ったクリームにナッツやフルーツを入れて冷やし固めた「カッサータ」、ブリオッシュ生地にクリームがサンドされた「トロペジェンヌ」など、見た目もかわいくおしゃれなスイーツにフーディストも夢中のようです。
3)まだまだ熱い!アジアングルメ
TikTokやTwitterなどSNSでバズる料理ネタとして欠かせない存在となってきている韓国や台湾料理。コロナ禍でなかなか旅行に行けない中、地元のカフェや屋台から誕生する料理やスイーツが高い人気となっています。フーディストからは「ルベンクッキー(ボリューミーな韓国のクッキー)」や「クァベギ(ねじり揚げドーナツ)」「豆花(トウファ・固めた豆乳にシロップをかけたスイーツ)」「鹹豆漿(シェントウジャン・ネギやラー油をかけた豆乳スープ)」などを推す声があがっていました。
4)すき間を狙う!ニッチ系の調理家電
おうち時間が増えたことでここ数年、調理家電の売り上げは好調に伸びています。湯せんではなく電熱でレトルト食品を温める「レトルト亭」はクラウドファンディングのMakuakeで販売され話題となった商品で、防災時にも活躍しそうです。「糖質カット炊飯器 LOCABO」は通常より糖質を45%カットできる炊飯器で、機能性とコンパクトな形状で購入を促しヒットしました。すき間を狙った個性的な商品や2台目の買い増しを喚起させる商品に注目です。
2022年上半期の料理トレンドを振り返るアンケート概要
調査方法 :フーディストサービスにてユーザーアンケートを実施
回答者詳細 :10代~60代以上の男女/有効回答:371名
アンケート実施期間:2022年5月19日~5月26日正午
(※1)参考:オートミール市場、100億円規模に成長 さらに拡大見通し
(※2)炊飯器で調理をする場合は調理機能付きの炊飯器を使用してください
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