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どこの駅から通ってるの?ランキング~LIFULL HOME’S調べ

2019.10.11

株式会社LIFULLが、都内主要ターミナル駅に通う人を対象とした「どこの駅から通ってるの?ランキング」を発表。本ランキングは、株式会社ドコモ・インサイトマーケティングが提供する「モバイル空間統計®※1」「di-PiNK※1」を用いて調査・分析いたしました。以下リリースより抜粋


 

東京、新宿、渋谷、池袋にアクセスする通勤・通学者をランキング!〜ビッグターミナルにはどこから通っているのか

都心の巨大ターミナル駅は、毎日100万人を超える世界有数の乗降客数を誇り、JR、私鉄、地下鉄、路線バスなどが多数乗り入れるだけでなく、特急や新幹線、高速バスなど遠方からアクセスする交通機関もあるため、100kmを優に超える広域からの集客があります。今回は東京(約101万人)、新宿(約260万人)、渋谷(約143万人)、池袋(約210万人)※2のビッグターミナルを対象に、これらの駅を日々利用する通勤・通学客がどこから来ているのかを可視化する目的で、ビッグターミナルにアクセスの多い駅上位100駅を公表します。


ランキングでは、広域から集客する各ビッグターミナルも「意外と近いエリアからのアクセス」が最上位を占める結果となりました。
東京では清澄白河、森下、神楽坂(牛込神楽坂含む)、新宿は中野富士見町、新中野、東高円寺、渋谷は三軒茶屋、西太子堂、若林、池袋では中板橋、大山、板橋区役所前とベスト3はいずれも各ビッグターミナルから僅か数駅、3〜5km圏内の駅ばかりです。

ビッグターミナルの周辺はこれも世界有数の事業集積地および商業地であり、高度な開発がなされていて居住エリアはほぼ皆無ですが、実はこれらのビッグターミナルから数駅の「隣接エリア」にベッドタウンが形成されており、駅間の移動は15分程度、ドア・トゥ・ドアでも30分程度で目的地まで到着可能なエリアに居住するケースが多いということがわかります。
もちろんビッグターミナルなので上位100駅の顔ぶれを見ると各ターミナルから10km圏内の近郊駅、30km圏内の準近郊〜郊外駅からのアクセスが多くを占めますが、アクセス最上位にはビッグターミナルにほぼ隣接する駅、地域的に連続するエリアにある駅の名前が数多く登場しています。

この結果は、なるべく移動時間および距離を短くし、生活の効率化を図りたいという意向やストレスの軽減など、従来の通勤・通学アクセスに関する課題に個々に対応している人が多いことを示しています。一方、働き方の多様化に伴って時差通勤や時短勤務、シェア・オフィスやテレワークの活用が徐々に進み、毎日決まった時間に出社・退社をする必要がなくなった人が増えてきていることで、ラッシュ・アワーを避けて少しでもストレスを軽減できる通勤・通学手段を選択し、自らの働き方を含めた生活スタイルから居住エリアを定めているケースが増えている可能性が考えられます。

行政および企業側も毎年都市圏(特に首都圏)に流入する「移動人口」が転入超過の状態が続いていること=都市の過密化の進行を考慮して働き方改革をサポートし、一人一人の勤労者や学生の生活スタイルに即した通勤・通学方法を認め、促進することで、より快適なアクセスや住みたい街、住みやすい街の選び方に影響を与えることができることになります。
全国で最も乗車率が高いとされる東京メトロ東西線木場駅〜門前仲町駅間を筆頭に、首都圏で通勤・通学ピーク時の混雑率が200~250%に迫る鉄道路線は依然として残っていますが、今回のビッグターミナルへのアクセスランキング調査・分析では、働き方の多様化によって「職住近接」を実現できているケースが決して少なくないこと、それによって「通勤地獄」がピークアウトしつつある状況が浮き彫りになりました。

 

東京駅篇(一部、抜粋)

月島や勝どき、豊洲など東京駅周辺には一大居住地区に成長した湾岸エリアが展開されていますが、意外にも以前から都心近くの住宅地として活用されてきた城東エリアの駅名が数多くランキングに登場しており、また、神楽坂を中心に江戸川橋や飯田橋など、千代田区、文京区、新宿区にまたがる東京駅周辺にダイレクトアクセス可能な都心隣接住宅地のある駅も同じく上位に登場しています。東京駅へのアクセスをエリアごとに区分すると、周辺駅が約40%、城北・城東エリアが約30%、城南・城西エリアが20%、湾岸エリアと神奈川県、千葉県で約10%という結果になりました。
東京駅の上位100駅はこちら

 

新宿駅篇(一部、抜粋)

新宿駅の西側エリアは、新宿駅へのアクセスが良い割には中野駅周辺などを除くと大規模な商業施設やオフィスビルが少なく、専ら商業地と住宅地の混在エリアとして活用されています。新宿駅西側エリアは、新宿駅を中心とした広汎な通勤・通学圏として、また生活圏として一つの職住近接エリアを形成していることが明らかです。さらに、新宿駅西側エリアにはランキングに登場している駅ごとに比較的狭域かつ閑静な住宅地が形成されているという特徴があります。都心では既にあまり見かけなくなってしまった商店街も各駅周辺に残っており、庶民的で活気があり、普段着の生活ができる点も人気を集めている要因です。
なお、新宿駅東側(JR山手線の駅を含む山手線内側エリア)に位置する駅でも、早稲田、大塚、巣鴨、若松河田など、古くからの住宅地として知られるエリアの最寄り駅がいくつかランキングに登場しており、物件価格や賃料水準は異なるものの、アクセスに関しても居住環境についても西側エリアとほぼ共通する条件の駅が並んでいます。
新宿駅の上位100駅はこちら

 

渋谷駅篇(一部、抜粋)

渋谷駅に10分程度でアクセス可能な三軒茶屋や駒沢大学、世田谷線の西太子堂、若林などがランキング最上位に登場するのは、同線を代表する瀟洒な住宅地である二子玉川、鷺沼、たまプラーザ、青葉台などよりも物理的に渋谷~都心に近く、コストパフォーマンスに優れた効率的な生活が望めるという実利的な選択結果が反映されていると考えられます。また京王井の頭線の明大前、新代田、東松原もベスト10にランクインしており、東急線沿線と並んで京王線沿線も人気が高いことがわかります。これらの駅も、物理的に渋谷〜都心寄りでコストパフォーマンスの高い生活が期待できるという共有点があります。
渋谷駅の上位100駅はこちら

 

池袋駅篇(一部、抜粋)

池袋駅の上位100駅に登場する顔ぶれでは東武線、西武線の駅数は拮抗しており、都営地下鉄や東京メトロを大きく引き離しています。総合的に見ると、池袋駅へは東武線沿線と西武線沿線からのアクセスが圧倒的多数を占める結果となりました。他のビッグターミナルにはない特徴としては、駅数は僅かながら、池袋駅に直接乗り入れていない都営地下鉄三田線、大江戸線の駅がランキングに登場していることが挙げられます。
池袋駅の上位100駅はこちら


※1 モバイル空間統計は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
※1 di-PiNKは、株式会社ドコモ・インサイトマーケティングの登録商標です。
※2 人数は1日の乗降客数。乗降客数は各鉄道会社の公表値の合算を概数化
 

調査概要/詳細はプレスリリースをご確認ください


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