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台東区で飲食店を開業！江戸情緒が残る一大観光エリアの見どころ解説

2025.06.24

街レポ

上野・浅草の二大観光地を擁し、一年を通して国内外からの観光客で賑わう台東区は、飲食店需要も高く、多くの飲食店が軒を連ね、活気にあふれています。観光客向けの和食や居酒屋はもちろん、地元のニーズに応える多様なジャンルの店舗、さらには歴史的建造物を活かした雰囲気の良いレストランやカフェなども見られ、食文化の発信地としても注目されています。

多様な客層と高い集客力は、台東区での飲食店開業を検討する上で大きな魅力です。今回は、そんな都会的な魅力と昔ながらの温かさが共存する特性を兼ね備える、台東区の魅力をご紹介していきます。

台東区の特徴

台東区の人たち

年齢層	30～50代が多い
世帯構成	一人暮らしが多い（総世帯数に対して59%）
人口	217,124人
世帯数	138,345世帯

※台東区HP「区の紹介・統計情報>統計情報 > 世帯・人口」
※台東区HP「第１章区の住まいを取り巻く状況の分析」

台東区の飲食店傾向

どんな飲食店が多い？

居酒屋：約28%

台東区の居酒屋は、伝統と多様性が魅力！浅草や上野といった歴史ある街並みに、創業の古い老舗居酒屋や大衆酒場が多く、下町情緒あふれる雰囲気を楽しめます。提供される料理も多岐にわたり、もんじゃ焼きやどじょう鍋といった下町グルメから、焼き鳥、海鮮まで幅広く味わえます。地酒や焼酎の品揃えも豊富で、こだわりの一杯が見つかるでしょう。

地元住民に愛されるアットホームな店が多く、観光客も気軽に立ち寄れるのが特徴。リーズナブルな価格帯の店から、接待に使える落ち着いた雰囲気の店まで、様々なニーズに応える居酒屋が揃っています。

カフェ・喫茶店：約14%

台東区のカフェ・喫茶店は、「懐かしさ」と「新しさ」が共存しているのが大きな特徴。浅草や谷中など歴史あるエリアには、創業数十年を超えるレトロな老舗喫茶店が豊富にあります。サイフォンで淹れる深みのあるコーヒーや、昔ながらのトースト、ナポリタンといった軽食を提供し、昭和の温かい雰囲気に浸れます。地元住民に愛され、静かに時間を過ごしたい方には最適です。

一方で、近年ではモダンでおしゃれなカフェも増加中。古民家を改装した空間や、デザイン性の高いインテリアの店、こだわりのスペシャリティコーヒーを提供する店も増え、多様なニーズに応えています。和スイーツを出すカフェなど、観光客向けの特色ある店舗も多いです。

バー：約10%

台東区のバーは、居酒屋やカフェ・喫茶店と同様に、その土地ならではの個性が光ります。浅草や上野といったエリアには、昔ながらのオーセンティックバーが多く存在。熟練のバーテンダーが丁寧にカクテルを作り、落ち着いた雰囲気の中でじっくりとお酒を味わえる空間です。中には、創業から長く地元の人々に愛され続ける老舗バーもあり、その歴史を感じさせる重厚な内装や、特別な一杯を求めて訪れる常連客で賑わいます。谷中や根津のエリアには、ひっそりと佇む隠れ家のようなバーもあり、散策の締めくくりに立ち寄るのもおすすめです。

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台東区周辺の飲食店の値段相場

ランチ帯：	～1,000円
ディナー帯：	3,000～4,000円

※食べログ調べ

台東区の店舗物件の相場

これまで「居抜き店舗.com」に掲載した物件調べでは、台東区内の主要駅から徒歩10分圏内、1階路面店＆15坪以下の物件の平均家賃相場は以下のような結果です。

駅名	平均賃料
浅草駅	25.0万円
上野駅	33.8万円
御徒町駅	32.1万円

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新規オープン情報

2025年6月現在、「居抜き店舗.com」における港区内の成約事例は159件

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台東区の地理と交通

台東区にある路線・駅

台東区は、都内でも有数の交通利便性の高いエリアです。まず、交通の中心となるのは上野駅で、JR山手線、京浜東北線、常磐線、宇都宮線、高崎線、上野東京ライン、そして東北・上越・北陸の各新幹線が乗り入れ、東京の「北の玄関口」としての役割を担っています。

地下鉄も非常に充実しており、東京メトロ銀座線、日比谷線が区内を縦断し、浅草、上野、田原町、稲荷町、入谷、仲御徒町など主要な駅を結んでいます。また、都営浅草線は浅草、蔵前、浅草橋を通り、羽田・成田空港方面へのアクセスも便利です。さらに、都営大江戸線は上野御徒町、新御徒町、蔵前を走り、都心主要部への移動もスムーズです。その他、つくばエクスプレスが浅草、新御徒町に駅を持ち、秋葉原方面へのアクセスを提供。東武スカイツリーラインは浅草を起点とし、埼玉方面への玄関口となっています。JR総武線も浅草橋駅に停車します。

路線バスも充実しており、特に台東区が運営する地域巡回バス「めぐりん」は、区内の主要観光地や施設を網羅し、観光客だけでなく住民の日常的な移動手段としても非常に便利です。道路網も整備されており、首都高速道路の出入口も近く、車でのアクセスも比較的良好です。

街レポ｜主要駅紹介

上野駅

上野には「上野動物園」や「アメヤ横丁（通称アメ横）」など、国内外からの観光客が多く訪れるスポットが多数あります。ビジネスホテルも多く、観光地としての印象が先行しますが、昭和通り沿いを中心に企業がオフィスを構えています。さまざまな目的を持った方のお腹を満たすグルメも豊富に揃い、繁華街として終日賑わいます。また、上野駅徒歩8分のところには台東区の区役所もあるので、地元住民も行き交う台東台東区の中心地として活気に溢れています。

名称	上野駅
住所	東京都台東区上野7丁目
路線	東京メトロ日比谷線、東京メトロ銀座線、宇都宮線、上野東京ライン、京浜東北線、山手線、常磐線

浅草駅

浅草には長く愛される老舗の店が多く、歴史を感じさせる街並みが残っています。国内外から観光目的で訪れる方が多く、食べ歩きができるようなテイクアウト店や軒先で座って食べられる甘味処の他、寿司、ラーメン、もんじゃ、日本蕎麦、天ぷらなど多数の飲食店がひしめき合うように営業しているエリアです。ホッピー通りをはじめ、観光客だけではなく地元住民の方やのん兵衛でも楽しめる大衆居酒屋、和モダンテイストのカフェやバーなどオシャレな店も増えてきています。

関連リンク
街レポ：「浅草」歴史のある日本有数の観光地

名称	浅草駅
住所	東京都台東区駒形１丁目
路線	東武伊勢崎線、都営浅草線、東京メトロ銀座線

御徒町駅

日本有数の商店街「アメ横」の最寄り駅である御徒町駅は、観光地として有名な上野駅・秋葉原駅と比べると、あまり目立たない印象ではありますが、雑多でディープな世界観を楽しめる魅力的な街並みが広がっています。アメ横は、ジュエリーやブランドバッグの販売店、多様な国籍の飲食店、お菓子の量り売り店などの小さな店が密集して立ち並んでおり、歩くだけでも楽しい商店街です。

関連リンク
街レポ：「御徒町」秋葉原・上野駅に挟まれたディープな街

名称	御徒町駅
住所	東京都台東区上野５丁目
路線	JR山手線、京浜東北線‗都営大江戸線、東京メトロ日比谷線

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台東区の文化（カルチャー）

台東区の歴史と文化

台東区は、江戸時代から続く歴史と文化が息づく街です。旧下谷区と旧浅草区が合併して誕生したこの地域は、東京の中でも特に「下町」の情緒が色濃く残っています。

歴史的には、浅草寺に代表されるように古くからの寺社が多く、江戸時代には庶民文化の中心地として栄えました。芝居小屋や遊郭が集まり、多くの人々で賑わった浅草は、現在も国内外からの観光客を惹きつける名所です。一方、上野は徳川家康が祈願所とした寛永寺を中心に発展し、明治以降は美術館や博物館、動物園が次々と開園し、日本の芸術・文化の発信地としての役割を担ってきました。

文化面では、上野の芸術、浅草の大衆芸能、そして人情味あふれる下町庶民の生活文化が融合しています。三社祭や隅田川花火大会など、四季折々の伝統行事が今も区民の生活に深く根ざし、地域の活力を生み出しています。

台東区の名物と文化

歴史と伝統の「浅草」	台東区のシンボルともいえるのが浅草。東京最古の寺である浅草寺を中心に栄え、江戸時代には庶民文化の中心地として大いに賑わいました。現在も、雷門から浅草寺へと続く仲見世商店街は、きびだんごや人形焼などの名物や様々なお土産が並び、国内外からの観光客で常に活気に満ちています。日本最古の遊園地である浅草花やしきはレトロな魅力に溢れ、昔ながらの大衆芸能を楽しむことができる演芸場も健在、古き良き日本の風景や文化が色濃く残る、まさに「下町情緒」を代表する場所です。
芸術と知性の「上野」	台東区のもう一つの核となるのが上野で、日本の近代化と共に文化・芸術の中心地として大きく発展しました。上野恩賜公園には、日本を代表する文化施設が集中しています。数々の有名美術館、博物館が軒を連ねると共に、東京芸術大学の本部も置かれ、古今東西の貴重な美術品や歴史資料、科学技術の粋に触れることができる場所です。また、日本で最初に開園した上野動物園は、パンダをはじめとする様々な動物たちが飼育されており、幅広い年代に人気のスポット。さらに、上野駅周辺に広がるアメヤ横丁（アメ横）は、戦後の闇市から発展した活気あふれる市場で、食料品から衣料品、雑貨まで、あらゆるものが手に入ります。
「ものづくり」と問屋街	台東区は、古くからものづくりの街としても栄えてきており、江戸時代から続く様々な伝統工芸品が今もなお受け継がれており、その職人技は台東区の文化を形成する重要な要素となっています。刷毛やブラシ、革製品、提灯、飾り物など、多岐にわたる品々が作られており、区内にはそれらを体験できる工房や専門店も点在しています。特に、靴やカバンといったファッション関連産業も盛んで、問屋街が形成されています。浅草からほど近い合羽橋道具街は、プロの料理人から一般の家庭まで、あらゆる飲食関連の道具が手に入る専門街として有名です。食品サンプルや食器、調理器具などが軒を連ね、見ているだけでも飽きない独特の雰囲気があります。

台東区の商業施設・みどころ

商店街

仲見世商店街

雷門から浅草寺本堂へと続く、日本で最も古い商店街の一つです。江戸時代から続く門前町として栄え、現在も89の店舗が軒を連ねています。雷おこしや人形焼、きびだんごなどの伝統的な和菓子や、扇子、かんざし、根付といった工芸品、おもちゃなどが並び、お土産選びに最適です。実演販売をしている店も多く、できたての商品を味わえるのも魅力です。外国人観光客も多く、国際色豊かな雰囲気も楽しめます。

名称	浅草仲見世商店街
住所	台東区浅草１丁目

アメヤ横丁商店街（通称アメ横）

JR上野駅とJR御徒町駅の間に広がる、約400店舗が軒を連ねる活気あふれる商店街です。戦後の闇市から発展し、現在も食料品、衣料品、雑貨、化粧品など、あらゆるものが手に入ります。特に年末には正月用品を買い求める人々で大いに賑わいます。多国籍な食材や商品も多く、食べ歩きも楽しめます。

名称	上野アメヤ横丁商店街
住所	台東区上野6丁目

かっぱ橋道具街

プロの料理人から一般の家庭まで、飲食関連のあらゆる道具が手に入る専門商店街です。食器、調理器具、厨房設備、食品サンプル、ユニフォームなどが軒を連ね、独特の雰囲気を醸し出しています。見ているだけでも楽しく、お菓子作りの道具や珍しい調理器具を探すのにも最適です。

名称	かっぱ橋道具街
住所	台東区松が谷3丁目

谷中銀座商店街

JR日暮里駅からほど近い谷中エリアにある、昔ながらの景観を残した商店街です。「夕やけだんだん」と呼ばれる階段を下りると広がる短い通りには、約60軒の個人商店が並び、昭和レトロな雰囲気が漂います。手作りのお惣菜や和菓子、猫をモチーフにした雑貨などが人気で、散策しながら食べ歩きを楽しむ人も多いです。猫が多く、猫の街としても知られています。

名称	谷中銀座商店街
住所	台東区谷中3丁目

祭りと行事

三社祭

台東区を代表する最も有名で盛大なお祭りです。浅草神社で行われる例大祭で、江戸の三大祭りの一つに数えられます。特に、3基の本社神輿が町内を巡行する様子は圧巻で、担ぎ手たちの熱気と威勢の良い掛け声が街中に響き渡ります。国内外から多くの観光客が訪れます。

名称	浅草三社祭
会場	浅草神社

隅田川花火大会

東京の夏の代名詞ともいえる、日本有数の花火大会です。隅田川を挟んで2会場から打ち上げられ、夜空を彩る花火は圧巻です。例年多くの見物客で賑わいます。

名称	隅田川花火大会
会場	桜橋下流～言問橋上流(第一会場)、駒形橋下流～厩橋上流(第二会場)

浅草サンバカーニバル

浅草の街がサンバのリズムと熱気に包まれる、日本最大級のサンバパレードです。華やかな衣装を身につけたダンサーたちが繰り広げるパフォーマンスは、見る人を魅了します。

名称	浅草サンバカーニバル
会場	雷門通り

観光名所

浅草寺

東京最古のお寺として知られ、年間を通して多くの参拝者や観光客で賑わいます。雷門、五重塔、本堂など見どころが多く、その歴史と荘厳さに触れることができます。雷門から本堂へ続く仲見世商店街は、様々なお土産物や食べ歩きグルメが楽しめ、活気に満ちています。

名称	浅草寺
住所	台東区浅草２丁目

上野恩賜（おんし）公園

日本初の公園の一つで、広大な敷地内には東京国立博物館、国立西洋美術館、国立科学博物館、東京都美術館など、多様な文化施設が集積しています。桜の名所としても有名で、春には多くの花見客で賑わいます。

名称	上野恩賜（おんし）公園
住所	台東区上野公園５丁目

上野動物園

日本で最初に開園した動物園で、ジャイアントパンダをはじめ、約300種3,000点の動物が飼育されています。家族連れに人気の定番スポットです。

名称	上野動物園
住所	台東区上野公園９丁目

浅草花やしき

日本で最も古い遊園地として知られ、レトロな雰囲気のアトラクションが楽しめます。スリル満点ながらもどこか懐かしい「ローラーコースター」は必見です。

名称	浅草花やしき
住所	台東区浅草２丁目

台東区隅田公園

隅田川の西岸に広がる広大な公園で、東京スカイツリー（墨田区）のビュースポットとしても人気の場所。周辺は飲食店が多く、特にスカイツリーに隣接する東京ミズマチから浅草駅周辺には多くの飲食店があります。

名称	台東区隅田公園
住所	台東区花川戸１丁目

飲食店を開業するなら台東区！

多様な客層を惹きつける文化と歴史が息づく街「台東区」

台東区は、国内外からの観光客が非常に多いため、安定した集客が見込めます。特に浅草や上野といった主要な観光地には常に人が集まっており、これらの地域で店舗を構えることで高い視認性と来店数が期待できます。

また、昔ながらの下町情緒が色濃く残る地域であるため、地域住民の温かいコミュニティと密着した商売がしやすい環境です。地元に根差した常連客を獲得することで、長期的な経営の安定に繋がります。観光客だけでなく、上野の美術館や博物館、動物園を訪れる文化層、さらには合羽橋道具街という飲食関係のプロが集まる場所も近く、食材調達や店舗運営に必要な専門知識や資材の入手に便利な点も大きなメリットと言えるでしょう。

そんな台東区で、是非飲食店の開業を検討してみては？