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渋谷、上野、銀座や浅草を大阪で言うとどこ?東京の飲食店エリアを大阪に例え、飲食店開業のポイントを解説

2026.05.26

渋谷、上野、銀座や浅草を大阪で言うとどこ?東京の飲食店エリアを大阪に例えて解説。大阪から東京に飲食店出店を検討し、東京進出を目指すイメージのメインビジュアル
赤羽駅「OK横丁」

「東京での飲食店開業・出店を考えているが、どの街が自店のコンセプトに合うのか見当がつかない」 「渋谷や銀座は、大阪で言えばどこ?」など、関西から東京への進出を検討されている飲食店オーナー様の多くが、こうしたエリア選定の壁にぶつかります。

そこで今回は、東京の街をイメージするために、渋谷、上野、銀座や浅草などの東京の主要エリアを大阪の街に置き換え、それぞれの街の空気感やターゲット層を比較しました。東京という巨大マーケットを肌感覚で捉え、自店が最も輝けるステージを見つけるためのヒントとして、ぜひご活用ください。

※エリア選定の基準について、本記事に掲載しているエリアの比較は、飲食店の傾向、街の規模感、客層などに基づいた当社独自の分析によるものです。

大阪の銀座は「北新地」

東京で北新地に似たエリアに位置する銀座の、銀座中央通り沿いを歩く人々の様子
銀座中央通り

東京「銀座」は、大阪で言うと「北新地」です。高級寿司や割烹、一流クラブが並び、接待やエリート層が集う大人の夜の街です。

それに加え、銀座は華やかで高級な街として海外客にも人気が高く、世界的な観光地としての顔も持ちます。北新地の高級飲食カルチャーに、観光地的側面を加えたイメージが銀座です。

そのため、銀座で飲食店を開業する際は、企業の接待需要を掴みつつ、インバウンドの富裕層も満足させるクオリティが求められます。家賃相場は国内最高峰ですが、本物志向の顧客へ向けて、客との会話を楽しみながら目の前で調理する「カウンター割烹」や、出汁の文化を活かした関西風すき焼き、高級和牛鉄板焼きなど、高単価でも勝負できるでしょう。

大阪の有楽町は「梅田」

東京で梅田に似たエリアに位置する有楽町の、有楽町駅中央口と東京交通会館の前の様子
有楽町駅中央口前

東京「有楽町」は、大阪で言うと「梅田」です。ルミネや阪急メンズ東京といった大型商業施設が集まる洗練されたエリアと、その足元に広がる赤ちょうちんが灯る高架下の飲み屋街が共存しています。この「上はお洒落、下はディープ」な二面性のある構造は、梅田の阪急百貨店周辺と新梅田食道街の関係性にそっくりです。

そのため、有楽町で飲食店を開業する際は、休日の買い物客から平日夜のビジネスパーソンまで、幅広い層をターゲットにできます。高架下付近であれば、立ち飲みに加えて、関西風の透き通った出汁を使った「おでん」やシメの「かすうどん」など大阪の要素を取り入れたはしご酒業態が刺さります。一方、商業施設周辺では洗練されたカフェやバルが人気です。ただし西日本最大のターミナルである梅田とは規模感が異なり、有楽町は銀座・丸の内の隣接エリアです。全方位の集客を期待するのではなく、休日の買い物客や平日のビジネス層にターゲットが絞られる点に注意しましょう。

大阪の原宿は「堀江」

東京で堀江に似たエリアに位置する原宿の、多くのカフェやセレクトショップが並び、おしゃれな人が行き交う原宿キャットストリートの様子
原宿キャットストリート

東京「原宿」は、大阪で言うと「堀江」です。どちらもおしゃれで、カフェが多く、セレクトショップが集まる街です。特に原宿には裏原宿やキャットストリート周辺に、洗練されたアパレルの路面店が立ち並び、その合間にトレンド最先端のコーヒースタンドやオープンテラスのカフェが点在しています。大阪の人が休日にオレンジストリート周辺で服を見ながらカフェで一休みするような、堀江での過ごし方や客層が原宿の空気感とピタリと重なります。

そのため、原宿で飲食店を開業する際は、感度の高い若者やトレンドに敏感な層をターゲットにするのが効果的です。ショッピングの合間に立ち寄りやすい写真映えする最新スイーツ店のほか、洗練されたロースタリーカフェや、アパレルと融合したスタイリッシュなダイナーといった業態が人気を集めるでしょう。

大阪の渋谷は「アメリカ村・心斎橋」

東京でアメリカ村・心斎橋に似たエリアに位置する渋谷の、多くの人々が行き交う渋谷スクランブル交差点の様子
渋谷スクランブル交差点

東京「渋谷」は、大阪で言うと「アメリカ村・心斎橋」です。若者文化とストリートカルチャーのど真ん中であり、クラブやライブハウス、最新のスイーツ店、ファストファッションが入り乱れています。渋谷の、常にものすごい人混みと熱気で溢れているカオスな空気が、アメ村周辺の雰囲気にそっくりです。

そのため、渋谷で飲食店を開業する際は、流行に敏感な若者や国内外の観光客がターゲットになります。食べ歩きグルメとしてアメ村名物の「進化系たこ焼き」を打ち出したり、夜の活気を活かして「お好み焼き・鉄板焼き×ネオ大衆酒場」を展開したりするなど、大阪の粉もん文化にエンタメ性とトレンド感を掛け合わせた業態などが人気になるでしょう。ただし、渋谷はIT大手が集積するビジネス街の顔も持つため、「平日の高単価ビジネスランチ」や「ITワーカーの飲み会需要」という大きなパイも意識して業態を考えるのが成功に繋がります。

大阪の上野は「天王寺」

東京で天王寺に似たエリアに位置する上野の、ディープで安い飲み屋が広がり、多くの人々で賑わう上野の飲み屋街の様子
上野飲み屋街

東京「上野」は、大阪で言うと「天王寺」です。どちらも巨大なターミナル駅であり、すぐそばに大きな公園と動物園(上野恩賜公園・上野動物園=天王寺公園・天王寺動物園)があります。さらにその足元には、アメ横と阿倍野の裏路地やジャンジャン横丁のように、ディープで安い飲み屋街が広がっている街の構造がそっくりです。

そのため、上野で飲食店を開業する際は、休日に訪れる家族連れや観光客から、昼飲みを楽しむ層まで幅広くターゲットにできます。路地裏エリアであれば、天王寺・阿倍野の「ホルモン焼き」や、牛すじを白味噌で煮込んだ「どて焼き」を看板メニューにした大衆酒場が良いでしょう。一方、公園周辺では散策ついでに立ち寄れる手軽な食べ歩きグルメが人気を集めます。

大阪の浅草は「新世界」

東京で新世界に似たエリアに位置する浅草の、昼間から外の席で酒を飲む人々で溢れかえり、下町の昼飲み街の雰囲気を感じる浅草ホッピー通りの様子
浅草ホッピー通り

東京「浅草」は、大阪で言うと「新世界」です。どちらも雷門や東京スカイツリー、通天閣という象徴的なランドマークを持つ観光地です。同時に、浅草のホッピー通りは新世界のジャンジャン横丁周辺のように、昼間から外の席で酒を飲むおじちゃんや若者で溢れかえる「下町の昼飲み街」である点が似ています。

そのため、浅草で飲食店を開業する際は、国内外の観光客から昼飲みを楽しむ層まで幅広くターゲットにできます。路地裏のホッピー通り周辺であれば、定番の煮込みに対抗する形で、新世界名物の「串カツ」や「どて焼き」を前面に出すなど、大阪色を武器にした活気ある大衆酒場が強力なフックになります。ただし、浅草は客単価や家賃相場が高騰しているため、インバウンド富裕層も意識した価格設定と、それに見合う高付加価値なサービス展開も必要でしょう。

大阪の新宿三丁目は「茶屋町」

東京で茶屋町(梅田)に似たエリアに位置する新宿三丁目(新宿)の、ブランドやエンタメを目的とした人々が集まり、伊勢丹新宿店のある新宿通りと明治通りの様子
伊勢丹 新宿店

東京「新宿三丁目」は、大阪で言うと「茶屋町」です。どちらも街道沿いの休憩所がルーツという歴史を持ち、伊勢丹と阪急百貨店という圧倒的なブランド力を持つ百貨店の周辺に、感度の高い路面店やエンタメ施設が集まる街です。ただ、若者が多くクリーンな茶屋町に対し、新宿三丁目は経済的にゆとりのある大人が集まり、夜はディープな飲み屋街へと顔を変える違いがあります。

そのため、新宿三丁目で飲食店を開業する際は、買い物客からハシゴ酒を楽しむ大人まで幅広い層がターゲットになります。大通り周辺では洗練されたビストロが人気を集め、路地裏では「高級お好み焼き・鉄板焼き×自然派ワインのペアリング」のように、大阪の粉もんを大人向けにアップデートしたバル業態などが需要を掴むでしょう。ただ、隣接する二丁目やゴールデン街の影響もあり、茶屋町的お洒落さだけでなく、深夜需要をいかに取り込むかも重要になります。

大阪の下北沢は「中崎町」

東京で中崎町に似たエリアに位置する下北沢の、飲食店や古着屋などを目的として人々が集まる下北沢南口商店街の様子
下北沢南口商店街

東京「下北沢」は、大阪で言うと「中崎町」です。古着やサブカルチャー、こだわりの個人店が集まるゆるい雰囲気が、街全体を通してシンクロしています。下北沢は、細い路地に個性的な古着屋やレコード店、劇場などがひしめき合うサブカルチャーの聖地で、中崎町の古い長屋を改装したお店を巡るような、ノスタルジックで肩の力が抜けた空気感が下北沢でも味わえます。

そのため、下北沢で飲食店を開業する際は、大型チェーン店にはない個性を求める若者やカルチャー好きの層がターゲットです。古い建物の趣を活かしたレトロな喫茶店のほか、大阪発祥のカルチャーである「大阪スパイスカレー」の専門店や、独自の世界観を持った個人経営のビストロといった、街のゆるい空気に馴染む業態が人気になります。

大阪の新大久保は「鶴橋」

東京で鶴橋に似たエリアに位置する新大久保の、韓国料理や焼肉、K-POPショップを目的とした人々が集まる新大久保イケメン通りの様子
新大久保イケメン通り

東京「新大久保」は、大阪で言うと「鶴橋」です。どちらも韓国料理店や焼肉店、K-POP関連ショップが集結する、東西を代表するコリアンタウンです。駅に降り立った瞬間から漂う焼肉の香ばしい匂いや、キムチの量り売りが並ぶ本場さながらの市場の風景はまさに鶴橋そのもの。また、新大久保は新宿から徒歩圏内のため、わざわざ本格的な韓国料理や焼肉を目当てに訪れる層がいるのも特徴です。

そのため、新大久保で開業する際は、トレンドを追う若者に向けた最新の韓国スイーツ店や韓国風居酒屋はもちろん、純粋に食事を楽しむ層に向けて、鶴橋が持つ昔ながらの「独自の焼肉ダレ文化」や鮮度抜群の「ホルモン焼き」など、ディープな焼肉特化型の業態を展開すると深く刺さるでしょう。

大阪の汐留は「OBP(大阪ビジネスパーク)」

東京でOBP(大阪ビジネスパーク)に似たエリアに位置する汐留の、高層階オフィスや高級ホテルが立ち並び、ビジネスパーソンが行き交う汐留駅前環二通りの様子
汐留駅前環二通り

東京「汐留」は、大阪で言うと「OBP(大阪ビジネスパーク)」です。どちらも大規模な再開発によって生まれたエリアで、近代的な高層オフィスビルや外資系高級ホテルが立ち並んでいます。少し人工的で無機質な都市空間の中で、スーツ姿のビジネスパーソンが行き交う「計画都市」特有の空気が重なります。

そのため、汐留で飲食店を開業する際は、周辺で働くオフィスワーカーやホテルに滞在する国内外のゲストをターゲットにするのが効果的です。平日の需要を掴むため、提供スピードが早く出汁の文化を感じられる「関西風うどん」などのランチ業態のほか、夜は接待向けの「肉割烹」や、高層階の夜景を楽しめるスタイリッシュなダイニングバーといった業態に需要があります。

まとめ

大阪と東京では文化や商習慣こそ異なりますが、街が持つ「熱量」や「人の流れ」には共通点があります。「銀座=北新地」といった対比は、東京という巨大なマーケットを直感的に理解するための指標となるはずです。

東京進出において最大の武器となるのは、東京のスタイルに無理に合わせることではなく、「大阪で培った独自の飲食カルチャーと現場力」です。出汁の奥深さ、粉もんのエンタメ性、距離を縮める接客力や熱量は、競合がひしめく東京の街でも、人の心を動かし、他店との強力な差別化要因になります。

ただし、街の構造が似ていても、家賃相場やターゲット層の細かな金銭感覚、利用動機には東京特有の違いが存在します。今回ご紹介した「大阪に似ている街」をヒントに、まずは候補となるエリアへ実際に足を運び、その街の「空気感」をご自身で確かめてみてください。

本記事の情報は株式会社テンポイノベーションが信頼できると判断した情報源を素に株式会社テンポイノベーションが作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性等については、何ら保証を行っておらず、また、いかなる責任を持つものではありません。本記事に記載された内容は予告なく変更する場合があります。



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