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外食産業6月、遅い梅雨入りで客数は増えたが、物価高騰が実質消費を抑制

2024.07.26

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一般社団法人日本フードサービス協会より、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2024年6月度の集計結果が発表。｢外食産業市場動向調査｣は新規店も含めた「全店データ」を業界全体及び業態別に集計。なお2019年同月比については、新型コロナの5類移行から満1年が経過したため、2024年5月度を以て掲載を終了。以下リリースより。

外食市場 2024年6月の動向

＜全体概況＞

6月は、前年より土曜、日曜がそれぞれ１日多く、また梅雨前線の停滞で全国的に梅雨入りが遅く、雨天日が少なかったことにより、街の人出が増え、訪日外国人客の需要も変わらず堅調で、外食全体の売上は前年比112.4％となった。
だが終わりの見えない物価高騰の中で、値頃感のある商品へ移行する消費者が増え、実質消費支出は減少傾向にある。

＜業態別概況＞

ファーストフード業態

FFは好調が続き、売上111.9％となった。

「洋風」は、夜間メニューの充実、ランチメニューの値下げなどが貢献し、売上は110.7％。「和風」は、クーポンやアプリによる集客、新規出店などが奏功し、売上112.2％。「麺類」は、新商品や冷たいメニューが好調で、売上は114.6％となった。「持ち帰り米飯／回転寿司」は、15日の「父の日」に向けたキャンペーンを展開、特に西日本では価格訴求型メニューへの反応が良く、売上は105.5％となった。「その他」は、「アイスクリーム」の価格割引キャンペーンが好評で、売上127.8％となった。

ファミリーレストラン業態

FRは全体売上114.7％となった。「洋風」は、父の日をはじめ週末の客数増に接客要員などを増やして対応、売上は114.0％となった。「和風」は、食べ放題キャンペーンや訪日外客に人気のメニューが貢献し、売上116.6％となった。「中華」は、生ビール割引キャンペーンなどにより、売上113.9％。「焼き肉」は、土休日が多い曜日回りと団体客の取り込みで、売上114.9％となった。