活動・飲食ニュース

千代田区で飲食店を開業！ビジネスと文化が活発に息づくエリアのおすすめスポットを紹介

2025.07.24

街レポ

日本の心臓部とも言える機能と顔を持つ千代田区は、広大な皇居の緑と、国の重要機関が集積する格式あるエリア。最先端のカルチャーや書店街といった多様な魅力も凝縮され、歴史と未来が交錯し、常に変化し続けています。今回は、ビジネスと文化が活発に息づく千代田区をご紹介します。

千代田区の特徴

千代田区は、東京都23区のほぼ中央に位置し、皇居を中心に日本の政治、経済、文化の中枢を担うエリアです。日本の玄関口である東京駅周辺はビジネスの中心地、北東部の秋葉原駅周辺は日本のポップカルチャーの聖地、そして西側の神保町駅周辺は世界有数の古書店街として、それぞれが独自の顔を持っています。昼間人口が夜間人口の20倍以上と言われるほど、多くのビジネスマンで活気あふれる一方、皇居外苑や日比谷公園といった豊かな自然も魅力です。都市機能と自然が調和する、常に変化し続ける街です。

千代田区の人たち

年齢層	30～50代が多い
世帯構成	一人暮らしや2世帯家族が多い（一人暮らし：約57.0%／2世帯家族：約26.0%）
人口	69,219人
世帯数	39,839世帯

※千代田区HP「年齢別人口（住民基本台帳）」
※千代田区HP「人口動向と人口推計」
※千代田区HP「町丁別世帯数および人口（住民基本台帳）」

千代田区の飲食店傾向

どんな飲食店が多い？

和食：約24%

千代田区の和食店は、ビジネス利用を想定した高級店が多い傾向にあり、特に東京・有楽町・大手町エリアはその傾向にあります。接待や会食に利用される落ち着いた雰囲気の料亭や懐石料理店が多く、旬の食材や厳選された魚介を使った本格的な会席料理を提供しています。また、仕事のランチとして利用できる手頃な価格の定食屋や蕎麦屋なども千代田区全体で点在しており、幅広い年齢層のビジネスマンに利用されています。

居酒屋：約17%

千代田区の居酒屋は、仕事帰りのビジネスマンで賑わう居酒屋が多く、秋葉原・神保町・大手町周辺に特に多い傾向にあります。また神田や有楽町エリアにも、古くから続く大衆的な居酒屋から、個室を備えた落ち着いた雰囲気の居酒屋まで、様々な店舗が見られます。焼き鳥やもつ煮込みといった定番メニューはもちろん、新鮮な魚介を使った海鮮料理が魅力の居酒屋も人気です。幅広い年齢層の男女が仕事仲間や友人と気軽に立ち寄っています。

バー：約12%

千代田区のバーは、ビジネス街という土地の特性上、仕事の会食や接待の2軒目、あるいは仕事帰りに一人で静かに過ごしたいビジネスマンに利用されることが多いです。特に有楽町周辺に多くあり、落ち着いた雰囲気のオーセンティックバーでウイスキーやカクテルをゆっくりと楽しむことができます。また、ホテルに併設されたバーも多く、都心の夜景を眺めながら贅沢な時間を過ごすことができるため、特別な日のデートや記念日にも利用されています。

＞千代田区にある飲食店の居抜き物件（店舗）を探す

千代田区周辺の飲食店の値段相場

ランチ帯：	1,000～2,000円
ディナー帯：	3,000～4,000円

※食べログ調べ

千代田区の店舗物件の相場

これまで「居抜き店舗.com」に掲載した物件調べでは、千代田区内の主要駅から徒歩10分圏内、1階路面店＆15坪以下の物件の平均家賃相場は以下のような結果です。

駅名	平均賃料
神保町駅	35.4万円
秋葉原駅	47.8万円
神田駅	32.4万円
水道橋駅	30.0万円
飯田橋駅	28.0万円

＞千代田区にある飲食店の居抜き物件（店舗）を探す

新規オープン情報

2025年7月現在、「居抜き店舗.com」における千代田区内の成約事例は252件

＞成約事例はこちら

千代田区の地理と交通

千代田区にある路線・駅

千代田区は、区の中央部にある皇居の広大な緑地が区の面積の約12%を占めており、都心にありながら豊かな緑を身近に感じられる環境が特徴です。地形的には、皇居を挟んで東側はかつて日比谷入江だった平坦な低地が多く、西側は武蔵野台地の台地になっています。特に靖国通りの九段下から九段坂上にかけては、17～18mほどの高低差があります。高低差による坂道が多くありますが、それをカバーするように公共交通網が充実しています。

千代田区内には、JR、東京メトロ、都営地下鉄など、多くの路線が乗り入れています。山手線、京浜東北線、中央線、総武線、京葉線、横須賀線、東海道新幹線が乗り入れる「東京駅」は日本の中心駅であり、全国各地へのアクセス拠点となっています。また、山手線、京浜東北線、総武線、つくばエクスプレス、東京メトロ日比谷線が乗り入れる「秋葉原駅」、山手線、京浜東北線、中央線、東京メトロ銀座線が乗り入れる「神田駅」も主要な駅として挙げられます。

さらに、東京メトロ半蔵門線、都営新宿線、都営三田線が乗り入れる「神保町駅」は、靖国通りと白山通りの交差点に位置し、古書店街の中心地として賑わっています。この他にも、東京メトロの丸ノ内線、東西線、有楽町線、南北線、千代田線、都営地下鉄大江戸線が区内を走り、都内各所への移動も非常にスムーズです。特に「大手町駅」には東京メトロの5路線(丸ノ内線、東西線、千代田線、半蔵門線、三田線)が乗り入れており、都内屈指のターミナル駅となっています。このように、千代田区はJR各線や地下鉄が縦横に走り、都内の主要エリアはもちろん、全国各地への移動にも便利な交通の要衝となっています。

電車だけでなく、千代田区では地域住民やビジネスマンの通勤通学などの移動手段として、コミュニティバス「風ぐるま」が運行されています。麹町ルート、富士見・神保町ルート、内神田ルート、秋葉原ルートの4路線があり、区役所や各出張所、駅、福祉施設などを結んでいます。これらのバス路線は、区内の細かいエリアをカバーしており、電車の駅から少し離れた場所への移動に便利です。

街レポ｜主要駅紹介

東京駅

東京駅は、JR・新幹線の各線が乗り入れる日本最大のターミナル駅であり、日本の玄関口です。一日を通して国内外からのビジネスマンや観光客が多数往来するため、常に活気に溢れています。東京駅の赤レンガ駅舎は観光のシンボルとしても親しまれており、駅周辺の丸の内や八重洲口には、オフィスビルや商業施設が集まっています。そのため、東京駅周辺は多様な客層と高い流動性を持ち、ランチタイムや会食・ディナー、あるいは待ち時間や移動中の休憩など、様々な用途で利用されています。

名称	東京駅
住所	東京都千代田区丸の内1-9-1
路線	JR山手線、JR中央本線、JR中央線、JR総武線、JR総武本線、JR京浜東北・根岸線、JR京葉線、JR東海道本線、JR横須賀線、JR上野東京ライン、東京メトロ丸ノ内線、成田エクスプレス、東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、北海道新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、東海道新幹線

赤いレンガ調の東京駅丸の内駅舎とその後ろにあるビル群、それを背景に写真撮影をしている人々 — 東京駅丸の内駅舎

秋葉原駅

秋葉原駅は、かつての電気街から、アニメやゲームなどの日本のポップカルチャーを世界に発信する「聖地」へと進化を遂げました。JR線と地下鉄が乗り入れ、国内外からの多くの観光客やファンが日々訪れるため、駅周辺は独特のエネルギーと活気に満ちています。個性的なコンセプトやエンターテイメント性を持つ飲食店が多く、常に新しい「体験」が人気のエリアです。

関連リンク
街レポ：「秋葉原」世界的にも有名なサブカルチャーの聖地

名称	秋葉原駅
住所	東京都千代田区外神田1丁目
路線	JR山手線、JR総武線、JR京浜東北・根岸線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレス

神保町駅

神保町駅は、「本の街」として世界的に知られるエリアの中心に位置し、東京メトロと都営地下鉄の3路線が乗り入れる駅です。多くの古書店や出版社が集まる独特の文化的な雰囲気は、学生や文化人、そして国内外の観光客を惹きつけています。歴史ある純喫茶から個性的なカフェ、大人気カレー店など、幅広い需要に応える多様な飲食店が独自の魅力を放っています。

名称	神保町駅
住所	東京都千代田区神田神保町2丁目
路線	東京メトロ半蔵門線、都営三田線、都営新宿線

千代田区にある駅から店舗物件を探す

東京｜有楽町｜神田｜秋葉原｜御茶ノ水｜市ケ谷｜飯田橋｜水道橋｜大手町｜霞ケ関｜淡路町｜国会議事堂前｜永田町｜麴町｜桜田門｜九段下｜竹橋｜日比谷｜二重橋前｜新御茶ノ水｜半蔵門｜神保町｜溜池山王｜末広町｜内幸町｜岩本町｜小川町

千代田区を走る路線から店舗物件を探す

山手線｜中央本線｜中央線｜総武線｜総武本線｜京浜東北・根岸線｜京葉線｜東海道本線｜横須賀線｜上野東京ライン｜銀座線｜丸ノ内線｜日比谷線｜東西線｜千代田線｜有楽町線｜半蔵門線｜南北線｜大江戸線｜三田線｜新宿線｜成田エクスプレス｜つくばエクスプレス

千代田区内の街レポを見る

千代田区の文化（カルチャー）

皇居外苑内にある、皇居正門前に架かる二重橋(正門石橋)と、その背景にある江戸城跡 — 二重橋

台東区の歴史と文化

千代田区の歴史は、江戸幕府が開かれた江戸時代から始まります。区の中心にある皇居は、江戸時代に徳川家康が築いた江戸城の跡地であり、かつての城下町の名残が随所で感じられます。かつては皇居を囲むように、諸大名の屋敷が立ち並び、武家地として発展しました。明治維新後、江戸城は皇居となり、千代田区は日本の首都「東京」の中心地としての地位を確立しました。

明治時代に入ると、政府の中心機関や各国の大使館が置かれ、政治・経済の中心地として発展しました。特に、1889年(明治22年)には帝国議会議事堂(現在の国会議事堂)が霞が関に建設され、日本の政治の中枢としての役割を担うようになりました。

また、千代田区は商業や文化の中心としても栄えました。神田エリアには、明治時代から続く古書店街が形成され、「本の街」として多くの文化人に愛されてきました。また、秋葉原エリアは、戦後の闇市から電気街へと発展し、現在ではサブカルチャーの聖地として国内外から注目を集めています。

千代田区は、このような歴史的背景から、日本の伝統と文化が息づく一方で、常に時代の最先端を取り入れて変化し続けてきました。現在も、日比谷公園や皇居外苑など、歴史的な建造物と緑豊かな自然が共存し、区民や観光客の憩いの場となっています。

このように、千代田区は日本の歴史と文化の中心地として、江戸の情緒と現代的な都市機能が融合した独自の文化を育んできました。江戸城の面影を残す街並み、伝統と革新が共存する商業エリア、そして政治の中枢としての機能が、千代田区の奥深い魅力を形成しています。

千代田区の名物と文化

政治・経済の中心地	皇居を中心に、国会議事堂や最高裁判所、各省庁などの国の重要機関が集積しており、日本の政治の中枢としての役割を担っています。また、丸の内や大手町には大規模なオフィス街が広がり、日本の経済を牽引するビジネスの中心地でもあります。
江戸情緒と未来都市の融合	江戸城の跡地である皇居をはじめ、歴史的な建造物が多く残る一方で、神田・神保町の古書店街や秋葉原の電気街・サブカルチャーの聖地など、独自の文化が発展した個性豊かなエリアも共存しています。伝統と最新のトレンドが融合した多様な魅力が千代田区にはあります。
都心のオアシス	千代田区の中心に位置する皇居は、区の面積の約12%を占める広大な緑地です。皇居周辺には日比谷公園や千鳥ヶ淵公園など緑豊かな公園が点在し、都心でありながら四季折々の自然を感じながら散策やランニングを楽しむことができます。

千代田区の商業施設・みどころ

商店街

神田駅西口商店街

神田駅西口商店街は、JR神田駅の西口から神田西口通り沿いに広がる商店街です。古くからビジネス街として発展してきた神田の街において、ビジネスマンの「食」を支える活気あるエリアとして賑わっています。昔ながらの個人商店や老舗の飲食店から、大衆居酒屋、ラーメン店、立ち食い蕎麦、カフェまで、バラエティ豊かな店舗が軒を連ね、特にランチタイムには、手頃な価格で、周辺のビジネスマンのおなかを満たしています。

また、神田駅西口商店街では、様々なイベントが開催され、地域コミュニティの活性化にも貢献しています。伝統と活気が共存するこの商店街は、ビジネスマンにとって日常的に利用しやすい便利なスポットでありながら、歴史を感じさせる温かい雰囲気も魅力です。

名称	神田駅西口商店街
住所	東京都千代田区内神田2丁目13-3周辺

神田すずらん通り

神保町にある「神田すずらん通り」は、靖国通りから白山通りへと続く約260mの石畳の商店街です。明治時代から多くの大学が創設された神保町が「学生の街」として栄えたことで、教師や学生の需要が高まり、多くの書店が集まるようになりました。現在では、約150店舗もの書店が軒を連ねる世界最大の書店街の中心的な存在です。

この通りは、レトロな喫茶店や画材屋、老舗の文具店なども多く、学問や文化を支えてきた歴史と文化を感じられる風情ある街並みが魅力です。近年では「カレーの街」とも呼ばれる神保町の顔として、カレーの名店をはじめとする飲食店も増えており、ランチタイムは行列ができるほどの賑わいを見せています。

毎年秋には「神保町ブックフェスティバル」が開催され、多くの人で賑わいます。通りに設置された鈴蘭(すずらん)の花をかたどった「鈴蘭灯」は、夜になると通りを照らし、ロマンチックな雰囲気を醸し出しています。

名称	神田すずらん通り
住所	東京都千代田区神田神保町1

日中の神田駅西口商店街に立ち並ぶ店舗と、商店街を通る人々、飲食店に並ぶ人々 — 神田駅西口商店街

祭りと行事

千代田のさくらまつり

毎年春に開催される「千代田のさくらまつり」は、皇居のお堀沿いに咲き誇る桜並木を楽しむことができる千代田区を代表するイベントです。夜にはライトアップされた桜が水面に映し出され、幻想的な雰囲気を楽しめます。このイベントには、美しい桜を求めて都内はもちろん、国内外から多くの観光客が訪れます。家族連れからカップル、友人同士まで、幅広い層の人々が春の訪れを祝うように集い、賑わいます。

名称	さくらまつり
会場	千鳥ヶ淵緑道、靖國神社、北の丸公園、皇居東御苑ほか

神田祭

神田祭は、神田明神の例大祭で、江戸時代から続く「江戸三大祭り」の一つに数えられます。2年に一度の開催で、神輿(みこし)が街を練り歩く勇壮な姿は圧巻です。この祭りには、地域住民はもちろん、祭り好きの人々、日本の伝統文化に触れたい外国人観光客など、多様な人々が集まります。お祭りの活気と熱気に包まれた街は、多くの見物客で賑わい、一体感に満ち溢れます。

名称	神田祭(かんだまつり)
会場	神田明神

山王祭

山王祭は、日枝神社の例大祭で、神田祭と同様に「江戸三大祭り」の一つです。その中でも、2年に一度の開催で、優雅な王朝装束を身につけた行列が都内を練り歩く「神幸祭(じんこうさい)」は特に有名です。お祭りは、日枝神社の氏子(うじこ)である千代田区、港区、中央区、新宿区などの住民を中心に親しまれています。地元の人々だけでなく、日本の伝統文化に関心のある人々や観光客が訪れ、その格式高い雰囲気を楽しみます。

名称	山王祭(さんのうまつり)
会場	日枝神社(ひえじんじゃ)

桜満開の中開催する「千代田のさくらまつり」の千鳥ヶ淵のお堀の風景と、ボートに乗る人々 — 千代田のさくらまつり

観光名所

皇居

皇居は、江戸城の跡地にあり、広大な緑に囲まれた都心のオアシスです。皇居ランニングを楽しむランナーや、観光で訪れる国内外の観光客が多く集まります。周辺はオフィス街のため、丸の内・大手町エリアには高級レストランからカジュアルな飲食店まで多種多様な店舗が揃っており、ランチやディナーの需要が高いエリアです。

名称	皇居
住所	東京都千代田区千代田1-1

日本武道館

日本武道館は、武道の聖地として知られ、コンサート会場としても有名です。国内外の有名アーティストのライブが開催されるため、若者からシニア層まで幅広い世代の音楽ファンが集まります。周辺にはおしゃれなカフェやレストランは少ないですが、九段下駅周辺に飲食店が点在し、ライブ前後に利用するファンで賑わいます。

名称	日本武道館
住所	東京都千代田区北の丸公園2番3号

神田明神

神田明神は、都心の中心に位置する歴史ある神社で、商売繁盛や縁結びのご利益で知られています。厄除けや参拝に訪れる地元住民やビジネスマンのほか、アニメ作品の舞台となったことから、若い世代や外国人観光客も多く訪れます。周辺には老舗の飲食店や、作品とコラボしたカフェなどがあり、幅広い層のニーズに対応しています。

名称	江戸総鎮守神田明神(神田神社)
住所	東京都千代田区外神田2-16-2

東京大神宮

東京大神宮は、「東京のお伊勢さま」として知られ、縁結びのパワースポットとして有名です。特に若い女性から絶大な人気を集めており、良縁を願う多くの参拝者が訪れます。周辺にはおしゃれなカフェやレストランが多く、参拝後に食事やお茶を楽しむ女性グループで賑わいます。

名称	東京大神宮
住所	東京都千代田区富士見2-4-1

飲食店を開業するなら千代田区！

歴史・経済・文化を作る日本の中心「千代田区」

千代田区は、日本の歴史の中心である皇居を抱え、江戸時代から日本の政治・経済・文化の中枢として発展してきました。歴史ある街並みと、秋葉原や神田といった多様な文化が混ざり合い、常に時代の最先端を取り入れています。都内屈指の交通利便性を誇る東京駅、そして多種多様な路線が乗り入れるターミナル駅が多く、ビジネスマン・観光客・地域住民といった様々な人々向けの飲食店が存在します。奥深い魅力が詰まった千代田区で、ぜひ飲食店開業をご検討してみては？