一般社団法人日本フードサービス協会より、加盟会員社を対象とした外食産業市場動向調査2025年11月度の集計結果が発表された。「外食産業市場動向調査」は新規店も含めた「全店データ」を業界全体及び業態別に集計。以下リリースより抜粋。
外食市場 2025年11月の動向
全体概況
11月は、前年より土日祝日数の多い曜日まわりとなり、FF業態やレストラン業態の客数を押し上げた。インバウンド需要は中国からの団体客の予約キャンセルが見られたものの、全体としてはおおむね堅調で、引き続き客単価の上昇とFF業態やFR低価格業態の堅調により、売上は108.7%となった。
業態別概況
ファーストフード業態(FF)【108.8%】
- FFは、全体売上108.8%となった。
- 「洋風」は、期間限定商品やお得なランチのキャンペーンなどによる集客で、売上108.8%。「和風」は、新メニューの好評と値引きキャンペーンによる集客増で、売上114.1%。「麺類」は、気温の低下とともにラーメン業態が好調で、売上105.7%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、お得な期間限定メニューなどは好評であったが、客数低迷が続き、客単価に支えられて、売上104.2%。「その他」は、「アイスクリーム」が人気キャラクターとのコラボキャンペーンの好評で、売上は106.8%となった。
ファミリーレストラン業態(FR)【109.4%】
- FRは、全体売上は109.4%となった。
- 「洋風」は、低価格業態の好調とメディア露出よる集客増もあり、売上110.8%。「和風」は、温かい鍋メニューなどが好評で、売上108.6%。「中華」は、値引きクーポンやお得なランチメニューで、売上108.5%となった。「焼き肉」は、土日数が多い曜日まわりから客数が前年を超え、売上は106.7%となった。
パブ・居酒屋業態【103.0%】
- 飲酒業態は、平日の少ない曜日まわりと、一部で中国人訪日客の予約キャンセルが影響したことに加えて、忘年会シーズンを控えて客足があまり伸びなかったこともあり、客数は前年並み、売上は103.0%。
ディナーレストラン業態【109.2%】
- 引き続き平日ランチが好調で、土日数の多い曜日回りのなか週末の集客が増加し、売上は109.2%となった。中国からは団体客のキャンセルが見られたものの、個人客は比較的堅調で、他地域からのインバウンドの好調もあり、11月の影響は限定的であった。
喫茶業態【109.8%】
- 客単価の上昇で、売上は109.8%となったものの、客数は前年割れ。万博終了後、人の流れが変わったか近畿圏の一部では客数が大きく減ったところもあった。
資料提供:一般社団法人 日本フードサービス協会






